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成形における「水分率」と「粘度」の重要性

ITSジャパンは知っている。水分と粘度の密接な関係

熱可塑性ポリウレタン(TPU)ペレットは、成形前に充分な乾燥が必要であることはよく知られています。ペレットの乾燥が不十分だと、成形不良の直接的な原因となります。
そこでアイ・ティー・エス・ジャパンは、TPUペレットの乾燥度合いが成形性に与える影響を数値的に評価する為、未乾燥状態と乾燥済のTPUペレットの水分率と粘度を測定し、押出物(ストランド)の外観を比較いたしました。

除湿乾燥機「CARD」なら、メンテナンスフリーで強力な乾燥能力が持続。乾燥の難しいPETペレットでも水分率0.07%以下の乾燥を実現します。

ペレットに含まれる水分の数値化

ポリマー用水分計 アクアトラックーV 

水分率測定

アクアトラックVの水分率測定により、安定成形が可能になる理想的な水分率が明確になりました。乾燥機の能力差や乾燥時間により、水分率が大きく変わる危険性がある事が分かります。

溶融材料の粘度を数値化

ツイン・キャピラリー・レオメータ R6000

粘度測定

R6000の粘度測定により、水分率による流動性の違いが明確になりました。乾燥が不十分だと、成形速度領域での粘度が極端に低下し、成形不能になると考えられます。

R6000からの押出ストランド比較

ペレットの乾燥が不十分なまま成形すると、粘度の低下による金型内の材料流動の変化や、水分の発泡が成形品に形状の乱れや気泡となって表れます。アイ・ティー・エス・ジャパンは、確実な乾燥とそれを数値化して評価できるシステムの両面から継続的な安定成形をサポートします。

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